無職である、独身である。人生何度目かのスゴロクは始まったばかり。見ていきなせぇ笑いなせぇ。あきらめるのはまだ早い。 、、、の第二部 すっかり無職でなくなったおれっちの、右も左もわからねえ金融業界裸一貫進む様、とくとご覧あれ!
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資格という名の剣 その2
昨日の続きである。
資格と取ると言っても一体どのような資格を取ればよいのか、これまで資格についてまるきり何も考えたことのない私にはさっぱりわからないのである。そこで私は早速近所の書店に赴き資格等のコーナーへと向かった。

そこで私はしばし呆然と佇んでしまった。世の中に資格の種類のなんと多いことか!しかも一種類の資格に対しての参考書の数たるや、、、私は途方にくれてしまった。私は感情の起伏が激しいたちなので、目の前に卒然と現れた資格という山の裾野のあまりの広大さに、その場にうずくまりしばし懊悩した。一体何から手をつけて良いのかわからない。かといってすっかりオッサンになった私に無償で優しく手ほどきをしてくれる暇な人間はいないのである。私は夕方の公園で夕食の迎えに来た母親に手を引かれて帰っていく友人達を見送り、たった一人ブランコの上で来るはずのない母親を待った幼少の頃を思い出し、孤独感の中に埋没しそうであった。

ふと、人の気配がして見上げると資格のコーナーの私のすぐそばに年のころなら20代中盤、長い髪からはかぐわしいシャンプーの香りを漂わせた若い頃の田中裕子を思わせる可憐な女性が左手の人差し指を唇に添えながら資格書籍の本棚にその大きな瞳を走らせていた。突然精気がみなぎった体を奮い起こすと、背筋を伸ばしてジュリーのような色っぽい流し目で私は話しかけた。

“資格の本って、なんだか種類が多くて困っちゃいますよね。”

女性は突然おっさんから話しかけられたにも関わらず、微笑を浮かべ、落ち着き払ってこう言った。

“いえ、私は目的がはっきりしていますから。”

そう言うと彼女はなんだかわからぬが広辞苑のごとき太さの参考書を軽々と棚から抜き出すと、大またで颯爽と去っていった。歩き去る彼女のケツはたいそう美しかった。

さてとにもかくにもヒントを与えられた私はまず主要な資格が総覧できる“資格全ガイド”なる本を購入した。目的がはっきりしないうちは数多の参考書の中から一冊を選び取ることは出来ないのである。方向性を定めるにはまず世の中にどんな資格があるのか知ることからはじめなくてはならぬ。
あの田中裕子はきっとふがいない私に手を差し伸べてきた天使に違いないと思った。
今晩はこの“資格全ガイド”なる書籍を精読いたしたいと思う。

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